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経理の資格(簿記)とは?



 1.経理の資格(簿記検定)について
  • 簿記検定とは、どんな資格か?難易度は?学習法は?
  • 資格(簿記)を取るとどんなメリットがあるのか?
  • 資格(簿記)は転職や就職に役立つのか?
  • 経理に資格は必要ない



 2.複式簿記の基礎講座

  複式簿記をちょっとだけのぞいてみましょう!
  結構楽しいのでハマリますよ。






1. 経理の資格(簿記検定)について



簿記検定とはどんな資格か?


簿記には、「日商簿記」と「全経簿記」の2つの簿記検定が存在します。(他にも簿記検定はありますが・・)特に有名な簿記検定は「日商簿記」という資格です。

日商簿記は、日本商工会議所が実施する簿記検定で、試験は毎年2・6・11月の年3回実施され、1級〜4級に分かれています。

簿記3級から受け始める人が多いのが、この簿記検定という資格の特徴です。



「簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。


簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。

簿記は、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。」(日商HPより)



簿記は経理社員だけでなく現代社会人の必須資格という事です。



資格(簿記)の難易度は?



資格(簿記)の難易度は次のように公表されています。


1級:大学程度の商業簿記、工業簿記、原価計算並びに会計学

2級:高校程度の商業簿記および工業簿記

3級:財務担当者に必須の基本簿記

4級:複式簿記の基礎編



資格(簿記)の学習法は?



一般的に言うと、独学で取得可能なのは2級までだと思います。

独学は費用も少なくすむので良いのですが、思い込みや勘違いに苦労するかも知れません。

資格取得後、経理に就職した人で「簿記と経理は別物だ。」という方は、意外と

独学で簿記の資格を勉強した方が多いものなのです。


ですから、簿記2級より上の資格を目指す方(税理士・会計士志望)や実務で簿記を活かしたい方(経理志望)は、特に要注意です。


経理志望の方で、これから資格・簿記を勉強しようとお考えの方は、


その前にこちらをお読みください。





資格・簿記を取るとどんなメリットがあるか?



簿記の最も大きなメリットは、経理への就・転職に役立つことです。

簿記と経理は切っても切れない関係だからです。

一般的に「3級は個人事業者向け」「2級は中小企業向け」だと言われます。

一般企業の経理に就職したいのなら、簿記2級を目指したいところです。


また、1級合格者には「税理士試験」の受験資格が与えられます。
これも簿記のメリットですね。



経理に資格は必要ない



とはいえ、これもよく言われる事ですが、


「経理に資格は、必ずしも必要ではありません。」
これは、現場に出ればすぐ分かる事です。

もしあなたが、経理に入るために、資格(簿記)を勉強しようとお考えなのでしたら、


トップページをご覧ください。





2. 複式簿記の基礎講座



複式簿記とは?


「簿記」とは、「帳簿記入」が省略されたものだといわれています。

つまり、
“帳簿を記入すること”自体を「簿記」というのです。

また、簿記には「単式」と「複式」の2種類があります。


単式簿記とは


一つの事だけしか記入できない、不完全な簿記のこと。【単式簿記の例】小遣い帳・家計簿など



複式簿記とは


二つの事を同時に記録する(経理用の)簿記。(普通「簿記」といえば、この複式簿記をさします)

これから勉強するのはこの複式簿記です。

【複式簿記の例】仕訳帳・総勘定元帳など



単式簿記と複式簿記のちがい


【例】手持ちの小遣いが20万で15万円のパソコンを買った場合。

単式簿記(小遣い帳)だと、現金の収支金額しか記入しないので・・・

(手持ち)20万−(支出)15万=(残高)5万円という現金の流れしか分かりません。



複式簿記(仕訳帳)だと、現金の減少だけでなく、
15万の備品(パソコン)の増加という事も同時に記録します。(これを
仕訳といいます)

【例】備品15万円/現金15万円


このような例(パソコンの購入等)は、“簿記上の取引”と呼ばれます。
この簿記上の取引は、全て二面性を備えているのが特徴です。(お金は減っても、PCは残りますもんね)






複式簿記の主な目的(経理のため)


(1)企業活動を記録する(仕訳

(2)財務諸表(ざいむしょひょう)の作成をする


財務諸表(ざいむしょひょう)


代表的なものでは「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」や「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」等があります。


「貸借対照表」は、
ある一時点の財務状況(資産や負債または資本がいくらあるのか)

「損益計算書」は、
ある一定期間の経営成績(売上や経費、差額の儲け等の金額)をあらわします。




 【貸借対照表】


 ●資産・・・現金や貸付金、建物など

 ●負債・・・未払金や借入金など

 ●資本(純資産)・・・正味の財産







 【損益計算書】


 ●費用・・・仕入や支払利息、支払家賃など

 ●収益・・・売上や受取利息など

 ●当期利益・・・収益と費用の差(儲け)





簿記一巡の手続き


取引を仕訳帳に仕訳する→総勘定元帳に仕訳を転記→決算の整理

※簿記一巡の手続き 詳細は下記参照


取引を仕訳帳に仕訳する


まず取引を、仕訳帳に
仕訳します。(仕訳を発生順に記録した帳簿を、「仕訳帳」と呼びます。)


【例】

1/1−現金1,000円を元入れし、事業を始めた
2/1−普通預金口座を、500円で新規に開設した
3/1−商品300円分を現金で仕入れた
4/1−商品450円を現金で売上げた  


【仕訳帳への仕訳】今はザーっと見るだけで結構です(経理用語です)

1/1−現  金  1,000円/ 資本金 1,000円
2/1−普通預金  500円/ 現 金  500円
3/1−仕  入   300円/ 現 金  300円
4/1−現  金   450円/ 売 上  450円


※上の「現金、資本金、普通預金、仕入、売上」は、それぞれ
勘定科目といいます。

取引を仕訳するのに使用する記録単位のことで、複式簿記には不可欠です。

勘定科目は、“資産・負債・資本・費用・収益”の内訳を表します。




総勘定元帳に仕訳を転記する


財務諸表は、上の仕訳の勘定科目(現金、資本金、普通預金、仕入)の残高または累計から作られます。

ですから、各勘定科目ごとの残高を個別に集計する為の帳簿も作成する必要があります。

具体的には、仕訳帳に書いた仕訳を分解し、勘定科目別の帳簿に写し直します。

この勘定科目毎の帳簿を
(総勘定)元帳といい、元帳に写す作業を転記といいます。

上の例をそのまま使用しますと、現金の元帳は下のようになります。(ちょっと小遣い帳に似てますね)


【現金元帳への転記例】




この帳簿により、現金の動きや残高、増減した取引の内容が分かります。



簿記上の取引


企業が行う活動(取引)には色んなものがありますが、その全てを仕訳することは出来ません。

仕訳が可能な取引を
「簿記上の取引」といい、次の条件があります。


○貨幣で測定できるものであること

○資産・負債・資本を増減させるものあること


「簿記上の取引」は、普段私達が使う「取引」とは少し異なるので注意が必要です


【普通「取引」とは呼ばないが、「簿記上の取引」になるもの】

例えば、
火災。こちらは「簿記上の取引」になります。

火災が起こり、建物が焼失した場合には下記の様に仕訳がされます。

(確かに貨幣で被害額は測定でき、かつ資産が減少しています)


火災損失 10,000円/ 建 物 10,000円



【普通「取引」と呼ぶが、「簿記上の取引」でないもの】

例えば、
売買契約の締結。こちらは「簿記上の取引」にはなりません。

契約を交わしただけでは、仕訳できないのです。

(確かに貨幣で測定できますが、資産・負債・資本はまだ増減しません)



この辺りが、「簿記上の取引」の特徴です。ぜひ覚えておいてくださいね。






仕訳の仕方


(1)取引を2つに分解する
 
(2)複式簿記のルールに従い、勘定科目に振り分け記入する



【具体例】

『 1,000円の商品を現金で仕入れた 』 を仕訳してみましょう。


まず、1番目に取引を分解します。

『商品が1,000円増えた』 『現金が1,000円減った』

次に、資産は増加を左側(借方)に、減少を右側(貸方)に書くという複式簿記のルールに従い以下の様に記入します。

(商品も現金も、資産をあらわす勘定科目です)


(借方)商品1,000 (貸方)現金1,000


※簿記用語 借方(かりかた)と貸方(かしかた)

複式簿記では帳簿の左側を『借方』・右側を『貸方』と呼びます。
その他に意味はありません。



資産以外の記入の仕方は?


上で述べた通り、資産の増加は借方に(減少は貸方に)記入します。

資産以外の増加を、借方(左)と貸方(右)のどちらに記入するかは、以下の通りです。

減少は、増加の反対側に記入します


★負債(借入金など)・・・資産の逆の性質なので、
貸方(右)

★資本(資本金など)・・・負債と同じく、
貸方(右)

★収益(売上など)・・・・・資本の増加要因となる為資本と同じ
貸方(右)

★費用(仕入など)・・・・・収益の反対の性質なので、
借方(左)




仕訳のポイント


先程の財務諸表と、見比べてもらうと一目瞭然ですが、

「資産・負債・資本・費用・収益」
全ての増加(発生)は、財務諸表で表示される側に記入すればよいという事が分かります。

(減少は、増加の反対側に記入するんでしたね)

ですので、仕訳は・・・

財務諸表の構成を覚え、次に勘定科目を覚えてしまえば自ずと出来てしまうものなんです。


複式簿記は「仕訳に始まり、仕訳に終わる」と言われています。

つまり、あなたはあと勘定科目を覚えたら、複式簿記はもらったも同然という訳です。



さあ。「複式簿記の基礎講座」は、以上で終了させて頂きます。

どうでした?簿記も意外とカンタンでしょ?


ここまで読んでみて、少しでも簿記が分かったという方、あなたにはきっとセンスがあります。

ぜひ簿記の学習をスタートしてください。




『最後に一つだけ聞いてもいいですか?』


あなたが、資格(簿記)に興味を持たれた理由は何ですか?

1.何か資格を身につけたいから

2.経理に就職・転職したいから

3.税理士・会計士等の資格を取って独立したいから

4.学校の授業に簿記があるから

5.その他(友達が簿記を始めた等々)


あなたは何番でしたか?

簿記を始めるのに、何番が良い・悪いとかはないと思います。

どんな理由にせよ、新しいことに興味を持ち、資格を学ぶことは素敵です。



ちなみに私は、「2.経理に就職したかった」が簿記を始めたキッカケでした。

私と同じ理由で簿記に興味をもたれた方は、

「これが経理だ。」トップページを一度ご覧になって下さい。



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